仕事に慣れないのは、心理的な内容が関係している場合があります。きちんと教えてもらっても、なぜか仕事がやりにくいと感じる時は、作業の手順でなく心の中から見直す必要があるかもしれません。
職場は仕事に慣れている人でも、緊張しやすい場所です。ミスが許されない環境は、リラックスできないのは当然のこと。だからこそ少しでも早く慣れて、快適な働き方をしたいと思う人はとても多いのです。
そこで今回は、仕事に慣れない心理背景で考えられる原因や理由について、詳しくご解説していきましょう。
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仕事に慣れない心理や原因について
新しい職場に来てからしばらく経つと「もう慣れた?」と、周囲に質問されることが増えますよね。そろそろ慣れてもいい頃なのに、まだ緊張が続いてしまうのは、どのような心理背景や原因があるのでしょうか。
失敗するのが怖い
仕事に慣れない心理で考えられるのは、失敗が怖いためです。頼まれた作業をきちんとこなさないとお得意先に怒られる、上司に叱られるなど。
そんな結果を想像すると、自分を過度に守りすぎてしまい、仕事に慣れるよりも失敗が怖くてたまりません。失敗を恐れるのは、決して間違ってはいけないと教わって育っているため。
正しいことをすればご褒美がもらえるけれど、失敗は能力が足りない証だとネガティブに解釈しています。このような固定観念を持つと、徹底して失敗しないように自分の行動が最低限で無難なものになってしまうので、新しいことが吸収できずいつまでも仕事に慣れない状態が続きます。
他人の視線が気になる
新しい職場や異動した部署。自分を取り囲む新しい環境では、他人の視線を感じます。すると見られているためか、仕事に意識が集中できず単調な繰り返しでも緊張が続いてしまい、いつまで経っても慣れない原因です。
他人の視線が気になるのは、自分が他の人と違うのではないか、間違ったことをしていないかと、あらゆる不安でいっぱいになるから。
職場はライバル意識が高い人も多いので、そんな環境の中では仕事以外にも気が散る要因がたくさんあります。
完璧主義だから
仕事に慣れない心理にあるものは、完璧主義な性格。なんでもきちんとやらければならないと思う人は、小さな失敗がとても気になりいつまでも後を引いてしまいます。
このタイプの人は、出勤時間に3分遅れただけでも責任を感じ、いつまでも罪悪感が残るでしょう。完璧主義者は自分にプレッシャーをかけていますので、仕事に慣れないどころかミスも増えてしまいます。
仕事は最初から完璧にこなしたいものですが、間違ったことのほうが自分の中では印象深く頭に残り、二度と失敗を繰り返すことはありません。
思った以上に仕事が複雑
すぐに覚えられると思った仕事も、実際にやってみると苦戦する場合がよくあります。「未経験も可」と求人には書いてあったけれど、かなり高度な知識や技術を求められるケースも。
仕事に慣れないのは、仕事内容が複雑で覚えられないためなのです。給与は仕事内容のレベルにも相当していますので、難しい仕事ほど給料は高くなります。
高収入を期待するなら、多少の困難は覚悟しなければならないのでしょう。仕事が早く覚えられないと自分が情けなくなり、さらにネガティブ思考になってしまう人も。
もっと簡単だと思ったのに…と、その仕事を選んだ自分を悔いてしまいます。
新しい環境に慣れない
就職したばかりの人や転職したばかりの人は、仕事を覚えるだけでなくライフスタイルまで新しくなり、慣れるべき内容が同時にたくさん出てきます。
たとえば新社会人。通勤電車に乗って会社に行くこと自体が、とても新鮮で毎日緊張の連続です。引っ越しした人は、その地域に慣れるのもストレスになるでしょう。
このような環境の変化は、時間が解決してくれる可能性が高いですが、仕事に慣れるまでの間は家に帰ってもホッとできないかもしれません。
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仕事に慣れるよう工夫するコツ
仕事に慣れない間は無理して頑張るよりも、できることからコツコツと始めましょう。この仕事は自分に合わないかもしれないと不安を感じた時は、次のポイントを意識してください。
評価よりもコミュニケーションが大切
新人は職場で何かと注目される存在なので、仕事ができる人だと思われるために成果をあげようと慌ててしまいます。入社後は仕事を少しでも早く覚えるのは大切ですが、同じくらいに周囲とのコミュニケーションを重視するのも必要です。
職場の人間関係が円滑になると、自然と仕事の連結がしやすくなり、わからない点も質問しやすくなるでしょう。コミュニケーションを充実させるためにはマナーを守り、前向きな姿勢で周囲の人に接すること。
そのほうが最初から成績を伸ばすよりも、長期的に働きやすい居場所が見つかるのです。
近くの人と仲良くなる
人間関係がぎくしゃくした中で仕事を覚えるのは、さらなるストレスの原因です。職場はたくさんの人がいても、違う部署の人とは話をしたことがないケースもあります。
無理に全員と親しくなるよりも、最初は自分に仕事を教えてくれる人や、近くの席の人と打ち解けるのがコツ。とくに仕事を教えてくれる人とは、言葉を交わす時間が多くなりますので、無理なくプライベートな話もできるようになります。
仕事の段取りを徹底しよう
仕事に慣れないのは、次に何をすればよいのか段取りがきちんと組めていないため。入社直後は仕事を頼まれないと、何も手につかない状態かもしれません。
そのような場合でも、やることがない時に何をするべきか考えておくと、黙って退屈そうにデスクに座っている時間はなくなります。慣れない仕事をスムーズに行うには、スケジュール管理が必要です。
些細なミスを繰り返す人は、段取りが苦手な傾向がありますので、仕事の全体的な流れが把握できない場合は同僚や先輩に質問しておきましょう。
教えてくれる人に問題がある場合も
仕事の教え方は個人差がありますので、説明が下手な人やこちらから質問しないと教えてくれない人などさまざまです。仕事に慣れない原因は自分に問題があるのでなく、教育する側に問題がある可能性もあります。
教えるという行為はスキルが必要で、自分がわかっているから人に教えられるというものではありません。教えるべき内容について担当者がよくわかっていない場合や、わざと肝心なことを省いてミスさせようとする人には注意が必要ですね。
自分でわかりやすくメモをする
作業によっては、マニュアルがすでに出来上がっているものもありますので、それを見ればすぐに取り掛かれる仕事もあります。しかし理解の仕方は人によって違うので、スムーズに作業をするためにも、自分用のマニュアルを作るのもコツ。
教わる時はただ聞き流すのでなく、ノートやメモに書き残すとよいですね。理解しやすいように自分の言葉で解説しておくと、しばらく経ってからもすぐに作業に復帰できるでしょう。
まとめ
仕事に慣れない原因は、自分でプレッシャーをかけているため。早く覚えないと周りの迷惑になるからと、疑問点なども放置してどんどん量をこなそうとしますよね。
仕事に慣れるのは環境や作業内容、さらに人間関係などあらゆるカテゴリーを制覇しなければなりません。何年も勤務している人のように、全てを知り尽くしたような堂々とした態度はできなくて当たり前なのです。
最初は慌てないこと。周囲によい印象を与えようと無理せず、自分ができることから丁寧にやっていきましょう。そして積極的に周囲に近づき、職場の人間関係の土台を築くのも、仕事の一部として捉える必要があるのです。