松竹梅提案をすることにより、交渉事がうまくいくケースがあります。本業だけではなく、副業でも役立つのが松竹梅提案。今回はこれがどのようなものなのか、そして活用法についても詳しくお伝えしていきましょう。
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人の心理を理解するためには
仕事をするうえでも、人の心理を理解するのはとても必要です。このうえで提案をすると、うまくいくケースもあるでしょう。
では人の心理を理解するためには、どうしたらよいのでしょうか。
相手の立場になってみる
相手の立場になってみると、何を求めて望んでいるのかが分かることがあります。これについては、今までにやりとりをしてきた相手に対しては想像がしやすい面も。
でも初対面の相手に対しては、相手の立場になるのは難しいですよね。こういう時には、相手に対して探るようなことが必要になります。
明らかに探っているのではなく、会話の中で相手の性格や人柄について知るようにしてみましょう。これができると、相手の立場になって考えやすくなるのです。
このうえで相手が何を必要としているのかが分かるので、やりとりが更にしやすくなってくるでしょう。
本をよく読むようにする
本をよく読むと、心理について理解がしやすくなります。本には様々な種類がありますが、例えば小説の中には様々な性格の人物が登場しますよね。
そして本音についても、小説の中では表現されているのです。つまりこういうタイプの人は、こういう考え方をすると、学べる場合が多いでしょう。
全ての人が同じ反応かどうかは分かりませんが、悩んだ時には小説を読んで学んだ内容が活用できるケースもあるのです。
ビジネス書ばかりを読むのではなく、時には小説を読むようにすると人間心理について理解できるので、より深く人と接することができるようになるでしょう。
提案と心理について
心理を理解したうえで提案をするのが重要です。心理について考えずに提案をするとなると、相手に納得してもらえない可能性も。提案をする時には、相手の心理を知るのが大切になるでしょう。
提案上手な人の特徴
提案上手な人は、相手の心理を知るのが得意です。自分の思いを押しつけずに、相手の気持ちを大切にするので上手な提案ができるのでしょう。
ビジネスはお互いにメリットがあるのが大切。このように考えると、相手にとってもメリットがあるものを提案できるようになるでしょう。
提案上手な人は今までに様々な提案をしてきて、相手の反応についても把握をしやすいのです。もしくはあまり慣れていない人でも、実際に経験をしていくにつれて上手になってくる場合もあるでしょう。
ビジネススキルになる可能性も
提案上手になると、これがビジネススキルになる可能性が高いです。ビジネススキルをアップさせたいと思うのなら、提案についても得意になりたいところ。
提案が苦手な人は、自分の思いつきで提案をしてしまっている場合もあります。もしくは利益重視で提案をしていて、これがクライアントにバレてしまっているケースも。
こうなると相手はこちらの提案について納得してくれないので、交渉事がうまくいかなくなるのです。
ビジネススキルを積みたいと思うのなら、提案についてもどのようなものが理想的かを考えてみましょう。時にはバリエーションが必要になるのです。
提案慣れしすぎると…
提案ばかりをしてきて、提案慣れしすぎると提案上手にならずに手抜きをしてしまうことがあります。
「この提案でよいだろう」と思い、クライアントの気持ちを考えずに提案書を作ってしまう人もいるでしょう。
提案慣れしていると過信をせずに、本当の意味で相手にとっても意味のある提案をするように、普段から心掛けるようにしたいですね。
心掛けることができると、これから先にはもっと魅力的な提案ができるようになるのです。
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松竹梅提案について
松竹梅提案というのは、提案の仕方のひとつです。ビジネス面では提案の仕方について様々なものがあるので、上手く役立てるようにしたいですね。
松竹梅提案ができるようになると、交渉事や商談が上手くいく可能性が高くなるでしょう。ではどのような提案の仕方をするのかについて、詳しく見ていきますね。
人はどれを選ぶ?
仮に松の商品は高額ではあるけれど高性能だとします。そして竹の商品は高額でも安価でもなく、ちょうどよい額で性能についても納得できるもの。
そして梅の商品については、安価ではあるけれど性能については足らない面があるとしましょう。
このような3つの商品があった時に、人はどれを選ぶケースが多いでしょうか。一般的には、竹の商品を選ぶ人が多いのです。
費用と性能について、ちょうど真ん中というところが魅力なのでしょう。松の商品に魅力は感じるけれど、コスト的な余裕がない。
かといって安価にしすぎて、性能が低いのも困ると人は考えるのです。このため、竹の商品を選ぶようになるでしょう。これが松竹梅提案と呼ばれるものなのです。
選択肢があることが重要
なぜ3種類の商品を用意するのでしょうか。これについては、人は選択肢がある方が選ぶ楽しみを得られるからです。
選ぶことができると思うと、ワクワクした気持ちになる人もいるでしょう。そして3つも提案を考えてくれた相手に対して、感謝の気持ちが生まれるのです。
選択肢が3つあるのなら「これを選ぶとどうなるだろう?」という想像を、3回できることになりますよね。
この時に人は既に「選択しない」という選択肢があるのを忘れているのです。どれが1つを選択しなければ…と、自分で思い込んでしまうのでしょう。これも松竹梅提案の狙いなのです。
本当に選ばせたいのは?
松を選ばせたいわけでもなく、梅を選んでほしいわけでもありません。最初から竹の商品を選んでほしいと考えているのです。
だからこそ、あえて松の商品と梅の商品を用意するというのがこの提案の仕方と言えるでしょう。竹の商品を選ぼうと相手に思わせるためには、松と梅の2つが必要になるのです。
もちろんこの3つとも、商品としては用意する必要があるでしょう。なぜならクライアントの中には、松がよいと思う人や梅を選ぶ人もいるからです。
これを想定したうえで、3つとも用意をしながらも一番理想的だと竹の商品について思わせるようなセールストークが必要になるでしょう。
「松はとても性能が良いのですが、お値段が高いんです」「梅はお安いのですが、性能については少し足らない面もありまして…」と伝えるようにしましょう。
この後に「竹の商品でしたらお値段も手ごろで、性能についても御社にとって必要なものが揃っています」と言うようにすると「それなら竹にしよう」とほとんどの人は思うでしょう。
つまりは、伝える順番も大切ということになるのです。松竹梅だから…と思い、松の次に竹を言って次に梅について伝える人もいるでしょう。
これについては、相手の性格やその時の自分なりの感覚で順番を決めてもよいのです。とにかく3つの商品を提案して、これが結果として1つの提案でもあるのが重要でしょう。
まとめ
松竹梅提案ができると、今後の自分の仕事にとってプラスになる可能性は高いです。副業の時でも、3つの内容を用意しておいて相手に伝えるようにしてみましょう。
このうえで相手に、真ん中のレベルのものを選ばせるように工夫をするのが必要です。ただいつもこの提案方法にしてしまうと相手に飽きられてしまうので、他の提案方法を会得するのも大切になるでしょう。