肩に手を置く人は、心理的に相手に伝えたいことがあるのか、それとも無意識のうちにやっているだけなのか。他人との付き合いにおいてスキンシップは、より親近感をアップさせる効果が期待できるものです。
さりげなく肌が触れただけで、相手が気になる存在に変わる場合もありますよね。たとえば上司に話しかけられる時も、いきなり肩に手を置かれるとプレッシャーを感じることも。
周囲を見渡すと、そんな動作を頻繁にしている人もいます。そこで今回は肩に手を置く人の心理と、相手の思いを読み取るコツについてご解説していきましょう。
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肩に手を置く心理について
元気がない人の肩に触れて励ましたり、話しかける際にそれとなく肩に手を置いたり、体の部分でも肩はタッチしやすい部分だといえます。
ではこの時の心理背景にはどのようなことが起こっているのか、考えられる理由をご説明していきましょう。
親近感がある
パソコンを見ていると後ろからいきなり肩に手を置き、一緒に画面を見てくる職場仲間などもいますよね。いきなりの態度に驚かされますが、実はこのタイプは相手に親近感があるため、無意識にやってしまうのです。
ボディタッチはよく知らない人にはできないことで、ある程度の交流がないとお互いに不信感を抱いてしまいますよね。肩に手を置く人の心理は、相手に敵対心がなく良好な関係があると認識しているサインです。
相手を威圧している
そっと肩に手を置く人やギュッと掴んでくる人など、その時によって力の入り具合は違うでしょう。たとえば仕事のミスをして、上司に叱られそうな場面。
上司が力を入れて肩を掴むように触ってくるのは、威圧感を示しています。自分のほうが立場が上であり、戦いになっても絶対に負けないという強さのアピール。
職場のように上下関係がはっきりとしている環境だと、どのような状況で肩に手を置かれたか考えて、相手の思いを想像するとよいかもしれません。
プレッシャーを感じる場合は、相手のネガティブな態度が不安になるためなのです。
好意がある
好きな人にボディタッチしたくなるように、肩に手を置く人の心理は相手に好意を寄せている意味があります。ボディタッチは、嫌いな人にはやりたくないこと。
でも手をつないだりハグしたりするほど仲良くない場合は、ギリギリのところで満足するしかありません。場合によっては肩は、相手の体温を感じる部分です。
特別な恋愛感情以外にも、仲のよい友人や相性の合う人ともボディタッチはできますよね。好意がどの程度のものか、意味を正しく理解しないと誤解が生じる場合もあります。
癖でやってしまう
やたらと肩をぶつけてきたり手に触れたり、スキンシップが習慣になっている人がいます。相手が誰でもやってしまうので、癖ともいえるでしょう。
このタイプは甘えたい心理が隠されていますので、人の体に触れると安心できるようです。体の温もりは落ち着くもので、仕事のストレスやイライラを解消したいので、誰かの肩に手を置く心理が働く場合もあるかもしれません。
よくあるのは、男性が女性の肩に手を置く場面。逆のパターンは少なく、男性が女性に癒しを求める場合が多いとわかります。
距離感をチェックしている
嫌な人に肩に手を置かれたら、不快な表情で相手を見返してしまうでしょう。気になる相手とは自分との距離感を知りたいので、相手の反応を見るために肩に手を置く場合があります。
スキンシップやボディタッチは仲間意識のつながりを感じるので、もっと近づきたい意味を込めて行動を起こす人もいるでしょう。
残業中の同僚を励まし、一緒に頑張りたい時に肩をポンポンと叩いて通り過ぎるケースがあります。
励ます
元気がない人を励ます時にいきなり手を握るのは、日本文化ではあまり見られません。多少相手と距離を残しながらも、思いやりを伝えたい時に便利なのが「肩」です。
とくに深い意味や思いはなく、ただ元気を出してほしいためにやる行為で、背中を叩くのと同じ効果が期待できます。疲れている人の肩を優しくマッサージするように、相手の立場になった時の思いやりの行為なのです。
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どんな意味がある?相手の目的がわからない時の対処
肩に手を置く仕草は、タイミングや力の入れ方によって相手が何を伝えたいのか、考えすぎてしまう場面がありますよね。いつまでも肩に手を置かれたままでは、逆にどうすればよいのかわかりません。
そんな場面になった時に、相手を不快にさせず上手く対処するポイントをご紹介しましょう。
触り方で判断しよう
ポンポンと叩かれるように、肩に手を置かれることはたまにありますよね。会話の流れで思わずやってしまう行動は、特別な意味はないと考えられます。
しかし不快に感じるような手の置き方は、はっきりと迷惑だとわかるように態度に出すのも必要です。あっさりとしたボディタッチは、信頼関係や好意が土台にあると考えられます。しかし手の置き方に対して納得できない場合は、これからの対応の仕方を考えたほうがよいかもしれません。
好きな人には自分からもタッチする
興味がある人からスキンシップされるとドキドキして、さらに気になる存在になるでしょう。相手から行動を起こしてきてくれる場合は一方通行にならないように、親密になりたい態度を意識してお返ししましょう。
たとえば肩に手を置かれたら逆に腕を触ったり、冗談のような態度で肩と肩を触れさせたりするのも効果的です。好きな人からはあらゆるメッセージが送られていますので、自分の気持ちが正しく受け止められるように、わかりやすく反応してください。
困る時は意思表示する
上司から肩を叩かれたりさりげなく腕を掴まれたり、大げさに反応して関係を悪化させたくない立場の人がいますよね。職場の人間関係は冷静に判断しないと、自分自身の人間関係に悪影響が及ぼされてしまうリスクがあります。
とくに異性からボディタッチされる場合は、不快に感じるケースもありますので、その場合ははっきりと拒絶する態度で対処しましょう。
上司の場合も同じく、意味や目的が理解できないボディタッチは意思表示すること。にっこりとせず不審がる視線で相手を見るなど、誤解されない態度が必要です。
気づかないふりで対処
自分の反応次第では、関係が悪くなる可能性もあります。相手は悪気があって肩に手を置いているとは限りませんので、目的が不明な場合は気づかないふりで対処しましょう。
それでも頻繁に腕を触ったり、肩を掴んできたりするのは目的があるため。エスカレートさせないためにも、不思議に感じたらはっきりと態度に示してくださいね。
仕事がスムーズになるスキンシップを意識しよう
スキンシップは、全てが悪いことというわけではありません。チーム意識が大切な職場などでは肩を叩いて励ましたり、ふざけてぶつかり合ったり適度なスキンシップが仕事にもメリットを与えてくれるかもしれません。
欧米文化では、初めて会った人と握手をしますよね。握手しない人とする人では精神的なつながりにも影響しますので、お互いに不快感を覚えない程度のスキンシップは必要になる可能性もあるのです。
まとめ
肩に手を置く人の心理は、相手との距離感を示す好意的なものから、特別な感情を持ったタッチまで色々とあります。肌に触れると、言葉では通じない心の奥が相手に伝わるので、よい関係を築きたい人とは誤解のないボディタッチができるとよいですね。
疲れた時にそっと肩に手を置かれると、なぜか心が癒される場面があります。相手の心を読みながら、必要なタイミングで肩を叩ける関係が理想かもしれません。