八つ当たりしたくなる心理は、人付き合いを悪くするネガティブな感情です。しかし仕事中や職場の人間関係など、イライラした気持ちを上手く発散できない時に、つい八つ当たりしたくなる場合がありますよね。
感情のコントロールは、社会生活を上手く過ごすための基本。怒りや不安などのマイナスな感情は、溜め込むこともよくありません。
そこで今回は八つ当たりする人の心理について、詳しくご解説していきましょう。気分をすっきりとさせたい時は、周囲に迷惑をかけずに怒りを発散させたいですね。
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八つ当たりの心理について
感情を抑制できない瞬間に、ついやってしまう八つ当たり。自分でもなぜそんな態度をとってしまうのかわからず、後で反省したくなる場面もあります。
一瞬の出来事のように感じますが、八つ当たりは心理的なことが関係している場合もあります。
機嫌が悪いと知ってほしい
八つ当たりする心理は、周囲の人に自分の機嫌が悪いということを知ってほしいのが理由です。仕事のミスをしてへこんでいる時や、締め切り間近で慌てて仕事をしている時など。
次第とイライラが募り、全く関係のない人に嫌な言葉を放ってしまう場合があります。八つ当たりとは、関係のない人に怒りをぶつける行為。
自分の気持ちを知ってほしい願望から、思わぬ行動に出てしまいます。話しかけてほしくないほどイライラしていることを知らせ、しばらく放置してほしいのでしょう。
感情が抑制できない
周囲が楽しくなるようなポジティブな感情は共有できますが、怒りや悲しみなどのネガティブな感情は、できれば自分の中で処理したいもの。
感情のコントロールが上手くできない人は、八つ当たりの心理が働き、自分の感傷をそのまま人にぶつけてしまいます。全く関係のない人を巻き込むのは、自分勝手な行動です。
本来なら迷惑をかけないよう怒りの矛先を変えたり、別の物ごとに意識を集中させて冷静になろうと努力したりしますよね。負の感情をどう解消すればよいかわからない人は、平気で八つ当たりしています。
わがままな性格
人にされて嫌なことを自分がやっても、全く迷惑だと感じないわがままな性格。八つ当たりする心理は自分が一番大切なので、相手の立場になって物ごとを考えられません。
もし自分が八つ当たりされたらどう思うか、一瞬の自問自答ができれば嫌な場面は回避できるはず。しかしわがままな人は自分が中心なので、悪影響を与えても自分さえすっきりとできればそれでよいと感じるのです。
たとえば一緒にオーダーした料理が、自分が最後に運ばれてくる場面。他の人のせいではないのに、その場の雰囲気を悪くするようなネガティブな発言をするでしょう。
問題を解決するのが苦手
八つ当たりするのは問題に直面しているためで、自分の力でどうにもならないため怒りやイライラを周囲に発散しています。精神年齢が低い人は、問題が勃発すると人のせいにしたがります。
なんとか解決しようと思う前に、誰かがなんとかしてくれると甘えているのです。思うように周囲が動いてくれない場合はさらに怒りが増し、結果的に感情の処理ができず周囲に八つ当たりするでしょう。
問題処理能力は、あらゆる出来事を体験して身につけるもの。甘やかされて育った人は、八つ当たりしやすいかもしれません。
注目してほしい
八つ当たりする人の心理は、共通して自分をかまってほしい願望があります。一人で寂しいため、どのような手を使ってでも注目してほしいのです。
怒っている自分の気持ちをもっと理解してほしい、困っている自分を見てほしいなど。一方的な要求が多く、自分のことをよく理解してくれる家族や恋人には、さらに八つ当たりがしやすくなります。
甘えの一種でもある八つ当たり。困るのは、迷惑をかけられてしまう周囲の人ですよね。
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八つ当たりせず怒りを発散する方法
イライラせずに毎日平穏に暮らしたいのは、全ての人に共通する思いでしょう。しかし他者とのつながりを大切にして暮らす社会では、マイナス的な感情を抱くケースもよくあります。
とくに怒りは上手に発散しないと、自分が疲れてしまい精神的なダメージになる可能性も。では八つ当たりせずに、上手く怒りを発散させるコツについてご説明しましょう。
原因を知らないと怒りは収まらない
八つ当たりは悲しみや不安などのネガティブな感情の表れで、その中でも「怒り」は周囲の人も巻き込み、とても嫌な雰囲気にさせます。
怒りの感情は単なるひとつでなく、拒否感や同情心、罪悪感など複雑に絡み合っている場合があります。そのため誰かに八つ当たりしたいほど気持ちが高ぶっている時は、大声を出して感情を発散させてもあまり意味はないかもしれません。
原因を考えないと怒りは再発しますので、なぜイライラしているのか、理解しておく必要があります。その場だけをやり過ごしても、違う感情となり怒りは再びやってきます。
コミュニケーションを大切にしよう
八つ当たりしたい時の怒りは、コミュニケーション能力を高めると改善されるケースがあります。たとえば職場の人と意見が食い違い、どんどん会話がヒートアップする場合があります。
その時に怒りを上手くコミュニケーションで解消すれば、後で関係ない人に八つ当たりするリスクは減ります。またイライラした時に八つ当たりするのでなく、誰かと違う話題で気持ちを静めるのも可能なので、困った時はコミュニケーションで感情のコントロールをしてみましょう。
気持ちを書き出す
怒りをストレートに発散させると、大声を出したり普段使わない攻撃的な言葉が出たり、周囲のやる気まで低下させるリスクがあります。
怒りの感情は溜め込むものではありませんので、周囲に迷惑をかけず自分で処理しましょう。そのコツは、紙に今の気持ちを書き出すこと。
怒りを別の形に置き換えると、関係ない人を巻き込まず冷静に自分と向き合えます。感情は頭で考えるとまとまらないものですが、文字で表現すると客観的に今の気持ちを自覚できます。
自分の失敗を誰かに指摘されてイラッとした時は、深呼吸して紙とペンを用意してくださいね。
自分に話すように相手に気持ちを伝える
人との関わりを全くなくして生活するのは不可能です。とくに仕事環境では嫌なことも我慢して、人付き合いしなければならない場合がありますよね。
もし八つ当たりしたくなったら、相手の立場になって今言いたいことをよく考えてください。怒りを人に伝えるのは、できるだけ冷静に正しい言い方でアピールするのが大切です。
作業を依頼する時に「これをやって!」と威圧するよりも「やってもらえますか」と丁寧な態度にすれば、負の感情もトゲがなく相手に伝わるでしょう。
その場を立ち去る
どうしてもイライラが収まらない時は、その場を立ち去ってください。怒りを感じるとその場の空間が全て停止し、何か行動を起こさないと不安になってしまいます。
その場合は相手に文句を言うのでなく、その場を立ち去り呼吸を整えること。冷静になると、自分自身に対しての怒りだと気づくはずです。
まとめ
八つ当たりする心理は、人間なら自然なことかもしれません。どのようにして気持ちを表現するか、余裕を持って態度に出せるよう、普段から相手の立場になる習慣が必要ですね。
優しい人に囲まれていると、八つ当たりしても文句を言わずに受け止めてくれています。そんな人の心の広さに感謝して、逆に他人の怒りを解消できる立場になるのも重要なのです。
・リラックスしたい心理になったら仕事をがんばりたくさん遊ぼう!